微粉砕機 ジェットミル
ジェット気流によって加速された粒子同士の衝突によって原料を微粉砕するジェットミル。ミル内には機械的な可動部品がなく、分解・清掃が容易であるため、高い衛生レベルを求められる用途にも適しています。主に粒子の相互衝突により粉砕されるので、機械部品の摩耗やコンタミのリスクを低減できることも特徴です。
粉砕圧縮エア分岐ホースがなく、分解・洗浄がしやすい設計
粉砕品の回収部をチャンバー下部に配置する設計により、従来型のジェットミルで使用されている大きなバグフィルターを必要としません。従来型ではフィルターに材料が付着することが避けられませんが、スケディオのスパイラルジェットミルなら少量の材料投入でも高い収率が得られます。フィルターはコンパクトなカートリッジフィルターを使用するため交換も容易です
スケディオ社 - Schedio -
スケディオ社(スイス)は、年間1,000トン以上もの量産能力を持つヨーロッパ最大のCMO 兼 機械メーカーから、機械部門のエキスパートたちが独立して設立されたメーカーです。受託粉砕の豊富な経験から機械設計には使用者としての視点が活かされており、様々な性状の材料や用途に対応する豊富なオプションパーツや、使用性・清掃性に優れた設計が特長です。ジェットミルを中心にアイソレータ、ピンミルの設計・開発を行っており、これまでに機器を納入した国は30ヵ国を超えます。
特長
■ | 高回収率 |
ダブルイグゾースト設計により粒径を絞り込めるため、シャープなPSDが得られます(メインタンク)。 |
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■ | 短時間で簡単分解 |
部品点数が少なくクランプの脱着で分解・組み立てが行えるため、清掃や生産変更が短時間で効率的に行えます。 |
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■ | ガス供給は2箇所のみ |
圧縮エアの供給は粉砕チャンバーと材料投入部の2箇所。従来型のジェットミルに見られる粉砕チャンバーへの複数のホースの接続は必要なく、サニタリー性、メンテナンス性に優れています。 | |
■ | コンパクトなフィルター |
独自の回収機構によりフィルター側に送られる粉砕品の量を大幅に低減。コンパクトなカートリッジフィルターの採用により装置サイズの小型化と清掃性の向上を実現しています。 | |
■ | ラボスケールから量産機へのスケールアップが容易 |
わずか数gの材料投入から使用できるラボ機にもスクリューフィーダが付属します。そのため、得られたパラメータからスケールアップの検討が容易に行えます。 | |
■ | フィルター非接触の粉砕品回収も可能 |
粉砕チャンバー直下に回収タンクを配置しているため、フィルターを介さずに回収することも可能(メインタンクのみ) | |
■ | オプション |
・用途に応じた粉砕チャンバーの材質、形状変更 | |
・付着性が高く詰まりやブローバックが発生しやすい材料に対応する粉砕チャンバー内のアジテータ | |
・エア消費量、ノイズを大幅に低減する同軸型へのアップグレード | |
・封じ込め用途に対応するテーラーメイドのアイソレータ |
パイロットライン(150mmタイプ)
クランプで簡単分解(44mmタイプ)
封じ込めソリューション- アイソレータ -
スケディオはジェットミルだけでなく、1ng/m3(8hTWA)という最高水準の安全性と封じ込めレベルを持つ最先端のアイソレータも設計・製造しています。自社製であることから、プロセスフローや封じ込めが必要とされる製品の特性に応じたテーラーメイドの封じ込めソリューションを設計することができます。モックアップを製作しますので、実際の作業性を確認したうえで完全にカスタマイズされた封じ込めソリューションを提供します。
マルチチャンバーも可能
モックアップ例
スパイラルジェットミル ラインナップ
ラボ機から大容量生産機まで幅広い用途に対応する16機種のラインナップ
ラボライン | パイロットライン | コンパクト 生産ライン |
生産ライン | |
圧縮空気消費量 | 0.12 ~ 0.3 Nm3/min | 0.4 ~ 1.8 Nm3/min | 4 ~ 9 Nm3/min | 9 ~ 34 Nm3/min |
処理量 | 0.001 〜 0.6 kg/h | 0.05 〜 1 kg/h | 1 〜 100 kg/h | 5 〜 700 kg/h |
対応初期粒径 | 500 μm | 500 〜 1000 μm | 1000 μm | 1000 μm |
粉砕後粒径 | 0.5 〜 10 μm | 0.5 〜 10 μm | 0.5 〜 10 μm | 0.5 〜 10 μm |
※ 仕様は機種により異なります
※ 仕様詳細についてはお問い合わせください
用途例
製薬、バッテリー(二次電池)、化粧品、ファインケミカル、栄養補助食品、食品 等