機種は粉体供給に適した2軸スクリューフィーダの「K2-ML-D5-T35」を選定。

バッチ供給において、サイクルタイムの短さを重視するならスクリュー径が太いものを選び、精度の良さを重視するならスクリュー径が細いものを選ぶが、今回の「付着しやすい粉体で20kgを150秒で供給」という条件からスクリュー径35㎜の上記機種を選んだ。

テストを行った機器の仕様は供給範囲が1:100と広く、バッチ供給における大投入ではより多くの材料を供給でき、小投入ではより少なく供給可能な為、短時間で高精度な供給が期待できる。

スクリューは付着しやすい材料に適した「ツインコンケーブスクリュー」を選定。互いの溝がかみ合い、付着した材料を落としながら供給することができる。

ブリッジ対策には「アクティフロー」を選定。コペリオンK-トロンの重量式フィーダと組み合わせることが可能な振動式ブリッジブレーカーで、軽量かつ材料非接触という利点がある。

名称	特徴	イメージ
K2-ML-D5-T35	・秤による重量制御 ・粉体供給に適した2軸スクリューフィーダ ・供給範囲が広く、短時間で高精度のバッチ供給
ツインコンケーブスクリュー	・付着性のある粉体に適した自浄作用の強いスクリュー
アクティフロー	・振動式ブリッジブレーカー ・効果的な振動数に自動で制御 ・軽量かつ材料非接触 ・重量式でも運転可能

繰返しバッチ供給テストを行い、重量値と時間を計測した。

結果はブリッジを起こさず供給可能で、サイクルタイム内で高精度な供給を達成できた。

従来は約20kgの垂直軸アジテータの分解と洗浄に多くの時間がかかっていたが、アクティフローによってそれがなくなることにも大きな魅力を感じていただけた。

精度の良さと清掃性の良さから導入が決定した。