ご存知ですか? KCMコントローラの便利機能
いつも弊社およびCK-Tron製品をご愛顧いただきありがとうございます。新型コントローラ「KCM-III」リリースから1年、多くのお客様に更新いただいています。今回はKCMコントローラの機能の一部をご紹介いたします。「KCM-III」コントローラの「日本語 ※」表記を元に説明していますが、以前のKCMコントローラでも同様の機能がありますので、取扱説明書を参照いただけますと幸いです。
※ 「KCM-III」では、ついに日本語が標準で搭載されました!
- F.F.初期値 : キャリブレーション値を手入力し、材料・作業工数の無駄を削減できる機能
機器 : ロスインウエイト式フィーダ、重量式ベルトフィーダ
対象 : 同じ材料で毎回キャリブレーションを行っている方
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- 場所 : [メニュー]ボタン⇒[生産変更]⇒[F.F.初期値]
- フィードファクタ(供給能力)はフィーダと材料でおよその値が決まります。そのため、最初にキャリブレーションを行ったときに計算される [F.F.現在値](現在計算されているフィードファクタ)の値をメモしておけば、次回からはその値を手入力するだけで使用を開始できます。キャリブレーション時間の削減、材料コストの削減、材料処理の工数の削減が出来ますのでぜひ使ってみてください。
○ お役立ちメモ
フィードファクタは運転中は常に計算されるため、キャリブレーション後実際にご使用の条件で運転を行い、数分後のフィードファクタをメモすることで、運転開始直後の精度の乱れが抑えられる傾向があります。
- 材料排出運転 : 材料が空になるまで運転する機能
機器 : ロスインウエイト式フィーダ、重量式ベルトフィーダ
対象 : 重量式フィーダをお使いで、材料抜取りの手間を省きたい方
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- 場所 : [メニュー]ボタン⇒[生産変更]⇒[材料排出運転]
- KCMコントローラには、スクリュを高速で一定回転させ、秤が重量変化を検知しなくなると自動で運転を停止する機能があります。この機能を使えば、材料を抜き終わるまでコントローラの前で待機する必要がなくなります。
○ お役立ちメモ
材料を空にすることが目的の機能ですので、この機能を実行すると充填機能がOFFになります。再使用前には[メニュー]ボタン⇒[生産変更]⇒[充填]の項目を[Enable]にすることを忘れず行ってください
- リフィルアレー : 自動充填中の精度低下を防ぐ機能
機器 : 自動充填を行うロスインウエイト式フィーダ
対象 : 自動充填中の精度の低下にお困りの方
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- 場所 : [メニュー]ボタン⇒[充填]⇒[リフィルアレー]
- ロスインウエイト式フィーダは、フィーダホッパーへの充填中、重量制御をOFFにして運転します。一般的にはスクリュを一定回転にして運転を行いますが、この機能をONにすると、KCMは重量制御中のホッパー重量とスクリュの回転数の関係を記憶し、充填中にホッパー重量が増えるに従い段階的にスクリュ回転数を変更します。疑似的に重量式運転を再現する為、充填中の精度の低下を防ぐことが期待できます。
○ お役立ちメモ
ホッパー内の深さによる嵩比重の変化が一定であるほど効果的です。他社のフィーダで課題とされる充填中の精度の改善が期待できる機能ですので、ぜひお試しください。